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塗装屋あるある ベランダ防水をやりたがらない理由

11月 14, 2025

今回はマンションや戸建てのベランダの防水の裏事情についてです。
弊社ではマンションや戸建て住宅の外壁は一般的に12~13年程度のサイクルでメンテナンスをしていくことをおすすめしています。
この際、建物全体の調査を行い、問題のある個所も併せて修理のご提案をさせていただいています。

その中にはベランダの防水工事も含まれているのですが、実はこのベランダの塗装は一般的な塗装会社は受注したがらないケースが多いです。
実はベランダの防水工事は特殊な技術が必要であり、一般的な塗装会社では自社内で施工することができず、仮に受注してしまうと外部の会社を使うことになるため工期や費用面で難しくなるためです。
こういった会社は本音では外壁塗装のみの受注で済ませたいので、ベランダが劣化して修理が必要にもかかわらず「今回は外壁塗装だけで大丈夫です」「ベランダはトップコートだけで大丈夫です」といった提案や、防水効果はないですが表面上だけ色をつけて綺麗にみせたごまかしをすることがあります。

なぜ、このようなことが発生するかというと防水工事を見積りに含めると、他社の防水工事が含まれていない見積りより費用が高く見えてしまい、受注がしにくくなることを嫌がる会社があるためです。

特に戸建てで15年以上ベランダの防水工事をしていないにもかかわらず、トップコートのみを勧めてくる業者は要注意です。
トップコートとは色をつけるだけですので根本的な修理にはなりません。

業者側からすれば防水保証をせずに手離れがよいうえに、トップコードだけで防水工事をしていないにもかかわらず「低価格で防水できます」という悪質なケースもあるようです。

遠方の物件をお持ちで現場を見れない方や、施工に詳しくない方はその言葉を信じてベランダ施工をされないこともあるのですが、実際にはベランダの防水が劣化しており雨漏りが発生してしまったこともあります。

実はベランダは外壁より雨の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必須の箇所になります。
これは、外壁は雨が降ってもすぐに流れて乾くのに対し、ベランダは雨が降るとそこに水が溜まってしまうためです。
乾きが遅い分、水の影響による塗装の劣化も早まりますし、ベランダに物が置いてあるとその部分はより乾きにくくなるので劣化もより進んでしまいます。

例外として、ベランダ全体が屋根や庇で覆われているようなケースでは雨が当たりにくく、また紫外線の影響も少なくなるので劣化も抑えられますが、一般的なマンションや戸建てではそこまでしっかり囲われたものはほとんどありません。

一般的なベランダでは施工から15年を過ぎてくると防水の劣化が進み、1年ごとの損傷が大きくなり雨漏りしやすくなります。
そこで弊社では13~15年のサイクルでベランダの防水工事をやり替えることを推奨しています。

ただ、これは一般的な目安であり、ベランダの床に細かいひび割れができていたら雨漏りの前兆ともいえるので早めに修理されることをおすすめしています。
ほかにもベランダに重いものを置いていたり、動かしたことがある場合も要注意です。
過去の弊社でベランダ防水の修理をさせていただいた例として
ベランダに置いた室外機を動かした際に引きずってしまい、その影響でベランダ防水が切れてしまったケースがあります。

このケースでは過去にベランダに置かれていた室外機を移動させた際に引きずってしまったことがあるそうです。
清掃をかけた写真を一見すると特に問題はなさそうですが実は防水シートまで傷ついており、そこから雨漏りが発生していました。

また、ベランダにDIYで小屋を建ててた際に小屋の柱が防水層の床面に穴をあけてしまった例もあります。
家の中に雨漏りがするとのことで原因を調べたところお客様自身がDIYされた小屋が雨漏りの原因となっていました
小屋の柱が振動などで揺れた結果、ベランダの防水層の床面に穴をあけて、そこから雨水が入ってきていました。

ベランダは一見すると問題がなさそうでも、定期的なメンテナンスが必要です。
名古屋匠塗装では施工案件の半分以上が防水工事であり、ベランダの防水工事も得意としています。
しかも弊社では「塗膜めくれ保証」ではなく、10年の「漏水保証」で出しています。
これは漏水による室内の損害まで保証するものです。

ベランダの防水が気になる方は名古屋匠塗装までお気軽にお問い合わせください。

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