家屋やビルの雨漏り修理の見積りをした際に、コーキング(シーリング)という項目があるのをご存じでしょうか。
コーキング(シーリング)とは、外壁材の隙間などに充填する充填剤のことで、修理とは直接関係がなさそうなので見落とされる方も多いようです。
実はコーキング(シーリング)は雨漏り修理において非常に重要な項目であり、家屋やビルの雨漏りはコーキングの劣化が原因となっていることも少なくありません。
コーキングには「打ち増し」と「打ち替え」があり、それぞれ施工方法に違いがあります。
「打ち増し」とはもともと施工されていたコーキングの上にかぶせるように施工する工法です。
施工にそれほど技術が必要とされないため、塗装の職人でも対応することができ費用を安くできます。
その代わり、施工したコーキング自体は1~2mmと薄くなってしまうため、施したコーキングが切れやすい、はがれやすいという弱点があります。
これに対し、「打ち替え」は既存のコーキングを全部剥がしたあとに、新規にコーキングをする工法です。
打ち替えコーキングは10mm程度の厚さを取ることができ、長期間の防水効果が期待できます。
マンションなどの大規模な物件の場合、一度雨漏りが発生してしまうと再度足場を組むか、高所作業車をレンタルしての調査や再施工が必要となり、貴重な修繕積立金を使ってしまうことになります。
参考価格ですが、打ち増しの場合500円/mであるのに対し、打ち替えの場合800円/m前後となり約300円の差額になります。
(目地の状態など諸条件により価格は変動します)
例として少し大きめの戸建て住宅の場合、サッシのコーキングは150mほど施工することになります。サッシの目地も180mほど施工する必要がありますので、概算で10万円ほど費用が変わってきます。
打ち替えの場合、厚みが打ち増しの約5~10倍違いますので、耐久性も同じくらい違ってきます。
ざっくり10年で計算すると1年あたり1万円しか変わらないため、打ち替えの方が費用対効果は断然高くなります。
このため、いくら安くてもすぐに再施工が必要となる可能性が高い「打ち増し」コーキングはあまりお勧めできません。
施工会社によっては見積り書にコーキングの数量をきちんと記載しなかったり、特に説明もせず打ち増しコーキングで対応するケースがあります。
これはかなり不親切な対応で、こういった対応が元になって後々雨漏りに悩まされる施主様は少なくありません。
今後10年にわたり雨漏りしないようにしたい場合、コーキングは「打ち替え」一択です。
名古屋匠塗装では、お見積りの際に詳細をご説明させていただき、そのうえで原則コーキングの【打ち替え】を提案させていただいております。
雨漏りや屋根や外壁補修のお悩みがある方はまずは名古屋匠塗装までご相談ください。
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