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月: 2015年8月

爆裂(曝裂)・露筋とその施工修繕方法

爆裂(曝裂)・露筋とその修繕方法

コンクリートが押し出される現象を爆裂(曝裂)と呼び、 内部鉄筋が露出することを総称して露筋と呼びます。
爆裂(曝裂)は、内部鉄筋の腐食が原因として考えられ、 腐食の原因は様々ですが、そのひとつとしてひび割れからの雨水の侵入が挙げられます。 上の写真を見ると、ひび割れに連続して爆裂(曝裂)が生じています。 ひび割れからの雨水の侵入し下部に溜まったことで、 爆裂(曝裂)が生じたと推測されます。

劣化が進行すると、膨張する面積が大きくなり、コンクリートが剥落するため、内部鉄筋が露出する「露筋」が引き起こされます。上の写真は鋼製手すりの腐食によって爆裂(曝裂)を生じコンクリートが剥離した例です。
表面にさらされた鉄筋は直接空気と水に触れるため、錆が進行しやすく、爆裂(曝裂)及び露筋が広範囲に及びます。
劣化が進行すると、鉄筋の腐食及びコンクリートの剥落によって構造体の強度低下が懸念されるとともに剥落したコンクリートが人や車に当たる二次災害も危険視されます。

修繕方法

では、これらの修繕方法を見ていきましょう。

  • 1.剥がれかけているコンクリートを斫ります(落とします)。
    ※これが残ってしますと上からセメントなどで埋め戻してもここから剥がれてしまいます。
  • 2.露出した鉄筋に錆止め材を塗布し付着力を上げる材料(プライマー 接着剤の役割)も塗布します。
  • 3.セメントなどで埋め戻します。
  • 4.埋め戻した際に、段差ができないようにブラシなどでしっかり均します。
  • 鉄筋がむき出しになっている場合、鉄筋が錆びやすい状態になっています。 鉄筋が錆びると、構造強度に悪影響を及ぼす可能性があるため、早急な対策が望まれます。
    名古屋匠塗装では、この補修工事を重要に考えています。ただ単純に塗装を行えばよいのではなく、塗装工事と補修工事は常にセットで考えています。

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「水性」「油性」塗料どちらがいい?

水性塗料と油性塗料はどちらがいいの?

塗料の種類が色々あり、ちょっと混乱してしまう方も居ると思うので、最初に外壁塗装に使われる塗料の種類を整理しておきます。

外壁塗装に使われる塗料の種類 ※耐久年数は一般的な目安です。

アクリル系塗料 耐久年数 約4年
ウレタン系塗料 耐久年数 約6年
シリコン系塗料 耐久年数 約13年
フッ素系塗料 耐久年数 約18年
遮熱塗料 耐久年数 約18年
光触媒塗料 耐久年数 約20年

大きくわけると上記6つの塗料があります。
そして塗料には「水性塗料」(水系)と「油性塗料」(溶剤系)があります。

水性塗料と油性塗料の特徴

水性塗料

油性塗料

塗料の主成分

有機溶剤(シンナーなど)

内装への使用

できる

できない

保管

特に注意は必要としない

注意が必要

メリット

・値段が安い
・臭いがほとんどない

・耐久性に優れている
・雨水にも強い
・塗料密着が良い

デメリット

・耐磨耗性が弱い
・耐侯性は油性と比較すると落ちる
・気温が低いと施工不可

・値段が高い
・臭気がきつい

液型タイプ

1液型
(そのまま使える)
大手メーカーが主に使っている塗料。扱いやすく、環境への負担が少ない。工賃も手間も人件費も安くすむため水性1液型を採用する業者も多い。

1液型、2液型がある。
2液型はそのままでは使用できず主剤と硬化剤を混ぜて使います。1度混ぜると6~8時間以内に使い切る必要があります。(使い回しができない)

水性塗料と油性塗料どちらが良いの?

何に塗るかにもよるため一概にいえませんが、一般的に、水性よりも油性の方が長持ちすると言われています。
特に溶剤(油性)2液型タイプの塗料は他と比べると、耐久性・密着性共にたいへん優れています。水性1液型と、溶剤(油性)2液型を比較すると仕上がりも耐久性も明らかに差が出ます。
ただ、昔は圧倒的に油性塗料の方が耐久性が良かったのですが、今はメーカーの努力もあって水性塗料でも油性塗料に引けを取らないくらい性能が向上してきてはいます。
さらに最近登場したのが、油性塗料の中でも「弱溶剤」タイプというものです。これは、溶剤タイプの環境に良いとは言えない・臭気が気になるというデメリットを無くしたもので、溶剤と比べると臭いも少なく環境に優しい塗料となっています。

まとめ

種類

  • 外壁塗装に使われる塗料の種類は6種類
  • それぞれ水性塗料と油性塗料に分かれている
  • 油性でも溶剤と弱溶剤がある
  • さらに1液型と、2つの剤を混ぜないと使えない2液型がある

特徴

  • 一般的に油性の方が密着性、耐久性に優れている
  • 水性でも昔よりは性能が向上してきている
  • 水性は臭いが無いが、油性は臭いがきつい。内装の塗料に油性は使えない
  • 溶剤2液型がおすすめ

溶剤2液型の塗料は、主材と硬化剤を混ぜる手間もありますし、混ぜた後は6~8時間で使わなければいけないので使い回しができません。技術も必要となります。
工賃がかかる、人件費がかかる、難しい・・などという理由で溶剤2液型を使う業者は少なくなってきています。 が、
(油性)溶剤2液型こそプロが使う一級品、と業界では言われています。
仕上がりも持ちも違うので、付帯部分にも溶剤2液型を使用することで素晴らしい仕上がりとなります。

名古屋匠塗装での考え方

また当社では、外壁の材料やその外壁の傷み具合にもよりますが、 費用対効果のバランス等色々と総合的に考え、(油性)溶剤2液型の塗料が現状では一番おすすめです。
弱溶剤シリコン塗料のクリーンマイルドシリコンに弾性硬化剤入れる2液型を推奨しています。
お客様声の一部を紹介します。

『新しい材料ですので、正直施工するまでは、不安でしたが予算にも余裕もなかったため費用対効果・仕上がり・耐久性が抜群にいいといった齊藤君の声を信じてよかった!提案してくれてありがとう!』

(施工後外壁をさわってから思わず出た一言)

『もちもちしてる~!!』

『気持ちいい~』

『これは長持ちするわ!』

『材料の進歩ってすごいね』

『やっぱり日本の塗料メーカーってすごいね。』

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